2009年10月11日

00: ブラジルへの道

2009年8月25日、僕はサンパウロの空港に拘束されていた。ブラジルに入国するためのビザがなかったのだ。空は曇っていて、あまり動かずじっとしていると少し肌寒かった。出発ゲートに通じる廊下のガラス張りの壁から、離陸を待つ飛行機が見えた。

時計は8時を回っている。朝6時前に到着したのだから、もう2時間経ったことになる。この先まだ何時間もそこで過ごすことになりそうなことは、簡単に想像できた。

突然目の前に投げ出された空白の時間を前にして、僕は、なぜそもそも地球の反対側まで来ることになったのか考えていた。一年前は、自分がここに来ることになろうとは夢にも思っていなかった。それが現に今こうしてここに来ている。それにはもちろんきっかけがあり、過程があり、また数々のエピソードがあるはずだった。

僕はノートを取り出し、これまでに起こったことを、少しずつ思い出しながら綴り始めた。
posted by aye(あい) at 16:19| Comment(0) | TrackBack(0) | ブラジルへの道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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